【悪性神経膠腫は不治の病?】病理検査に加えて遺伝子診断が重要☆【グレード2なら2〜30%が治癒】
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こんにちは!入院生活が長くなってきたので最近は無性にラテン音楽に癒される35歳双子女タロー(脳腫瘍治療中)です☆
実は腫瘍の遺伝子診断(病理検査の更に詳しいもの)の結果が出ていたのですが、データを咀嚼して説明する。。難しいな〜と思いながらようやくなんとか?準備ができたので共有です。細かい話になるので、ご興味がある方だけどうぞご覧ください。2016年にWHOにより脳腫瘍分類が更新されています。
<遺伝子診断結果の結論>【悪性脳腫瘍】不必要にもうすぐ死ぬのでは?と恐れたり怖がりすぎることは全くない。(もちろんケースバイケースではあります)
タローの場合、病理検査では「膠芽腫(こうがしゅ)グレード4」という診断でしたが、遺伝子診断では「星細胞腫(せいさいぼうしゅ)グレード2〜3」が変化して膠芽腫グレード4になった可能性が非常に高いとのこと。一番左下のCT写真の方と同じように、良い予後(7年再発無し!)が期待できるのでご安心いただきたい。変な言い方ですが、今は体力もあり元気なので、衰えるイメージが全く沸かず本当にあと20年以上生きられると考えています(再発した場合は除いて)笑
なぜ遺伝子診断が重要なのか
ずばり「IDH-mutant」か「IDH-wild(type)“IDH野生型”」かで予後が変わると考えられているからです。↓のまとめ画像の上から3段目にありますが、私は「IDH-mutant」でした。「IDH-wild(type)“IDH野生型”」の方が予後が比較的悪いとされています。ただ、それでも“2年(確か中間値が37ヶ月?)は期待できる”というネット情報があったのですが、申し訳ありません元ネタのソースページURLを紛失しました。
主な脳腫瘍をおさらい ※CBTRUS2016
・髄膜腫(ずいまくしゅ・メニジオーマ)38%
・神経膠腫(しんけいこうしゅ・グリオーマ)29% ←タローはこれ
・下垂体腺腫 16%
・神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)8%
・中枢神経系原発悪性リンパ腫 2%
上のまとめ画像は以下2つのYoutube動画からパワーポイントを引用させていただき作りました。 ありがとうございます。間違い・問題等あれば修正致します。
(1)【第50回 希少がん Meet the Expert:脳腫瘍~診断・治療~】講演:成田 善孝
(2)脳腫瘍 ~脳腫瘍ってどんな病気?脳腫瘍になったらどうすればいいの?~
▼参考ページ、以下文言引用
成人グリオーマの遺伝子解析と分子診断(脳腫瘍連携研究分野) | 国立がん研究センター 研究所
2016年5月に刊行された新しいWHO脳腫瘍分類(WHO Classification of Tumours of the Central Nervous System, revised 4th edition)では、一部の腫瘍においては分子分類により診断を行うように大きく方針が転換された。
神経膠腫(グリオーマ)|東京大学医科学研究所附属病院 脳腫瘍外科
近年、星細胞腫や二次性膠芽腫の約70%にIDH (isocitrate dehydrogenase)という酵素をコードしている遺伝子,IDH1 (amino acid 132) およびIDH2 (aminoacid R172) に変異が認められ、この変異が予後良好因子である可能性が示唆されています。
※2020/10/5:これまで脳腫瘍の記事を参考にさせて頂いていた、脳腫瘍 brain tumor | 脳外科医 澤村豊先生のホームページ が療養の為一時閉鎖となりました。
今後は「国立がん研究センター研究所の脳腫瘍ページ」をご参考くださいますと幸いです。こちらもかなり詳しく書いてあり勉強になります。
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●プロフィール
タロー(ブログ管理者)・・・2020年夏よりグレード4脳腫瘍闘病中☆
あねりん(双子の姉)・・・35歳新米ケアマネ奮闘中☆
●ホームページ・SNS
NOBAS(ノバス):https://www.nobas.us/
Twitter:@tonjiru_100
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